サマーウォーズ感想

普通に面白かったよ。レベルで言うと、もう1度時間をとって劇場で観ようとは思わないけど、テレビでやったりDVDを売ってたら、録画してしっかり保存したり買ったりするレベル。


以下、ネタばれ含む。


なんつうか、人のつながりを考えさせられる作品でした。人がつながる、コミュニケーションをとりあうって何なんでしょう?って話し。

こういうのを押井守とかが描いてしまうと、どこまでもそれをむき出しにして描いてしまうんだろうけど、細田さんはそれを言葉にして語るというよりも描写とかコマでやんわりと伝える感じ。そういうのも好きです。

この作品に出てくる主人公の男の子は、数学はできるんだけどそれ以外はダメっていう設定なんですが、彼は小さい時から都会に暮らしていて、結構一人でいる時間が多かったみたいなんですよね。それが、先輩の女の子の実家の大家族のみんなと出会って、びっくりしながらも交流を深めていく。当主のおばあさんがみんなに「あんたなら、できる」って掛け声をかけてくれること、家族のみんなが「君にしかできないことなんだろ!」って応援してくれること、花札の大戦のときに全世界中のネットユーザーが夏希にアカウントを預けてくれること、べたって言えばべたなんだけどね、人がつながるとこんなにもいろいろなことがあるんだって思えたりします。

いや、もちろんいやなことはあるんだよ。とんでもない質問をぶつけてくるおじさんとか、やるべきことの優先順位を間違えてるのにその場を仕切りたがるおばさんとか、大切な局面なのにいたずらばっかりするガキとかね。でも、それを差し引いても余りあるものはあるよね。ただ、この作品の中では、そこんとこの比較みたいなことはやってなかったような気がするけど。うーん、そもそも、人のつながりを持つこととつながりを断つこととの優劣関係は対比されてなかったような。

あと、ネットとリアルの人間関係にも優劣付けてなかったなあ。


追伸:この映画の真のヒロインは、おばあちゃんとカズマくんである。実際カズマ君を初めてみた時は女の子かとオモタし。